芥川賞の発表は毎年いつ?審査員は誰?選考基準も知りたい!

毎年、新たな芥川賞作家が誕生しています。

芥川賞は、大変名誉な賞だということはわかるのですが、その実、どんな賞なのかは「よく知らない」、という人もいるのではないかと思います。

そこで今回は、芥川賞とはどういう賞で、どういう基準で誰により選考され、いつ発表されるのか、ということについて、改めて調べてみましたので、お伝えしますネ。

芥川賞の発表は毎年いつ?

毎年発表になる芥川賞受賞者。

書店もマスコミもお祭り騒ぎのようになりますよね。

この芥川賞は、毎年2月と8月の前月に発表されます。ということは、1月と7月。

  •   6月1日~11月30日までの作品⇒下半期の発表 1月
  • 12月1日~  5月31日までの作品⇒上半期の発表 7月

どうして1月と7月なのかというと、一説には、本が売れない(本だけではありませんが)2月と8月に向けて発表する、という説があります。

芥川賞の審査員は誰?

現在の選考委員は、2020年上半期から

 

・小川洋子

・奥泉光

・川上弘美

・島田雅彦

・平野啓一郎

・堀江敏幸

・松浦寿輝

・山田詠美

・吉田修一

 

の9名となっています。

選考委員はあまり変わりませんし、文藝春秋発行の『文学界』掲載作品に偏りがちという難点があるので、文科省が選考するならともかく、民間で行っていることなので、受賞については必ずしも公平でない、という批判もありますし、チヨコも何となくそう思っています。

創設者の文藝春秋創刊者の菊池寛氏も、商業目的だと明言していますし(『文藝春秋』1935年10月号)。

ですが、半年もの間に発表された著作物の中から、予備的審査を経て最終的に9人の選考委員が決めたものですし、読む価値は大いにあるでしょう。

芥川賞の選考基準も知りたい!

そうなると、知りたくなるのが選考基準と選考方法だと思います。

芥川賞は、芥川龍之介氏の友人だった菊池寛氏が、芥川氏の業績を記念して作った賞です。

有名なエピソードが、第1回の選考で、太宰治氏が落選し、太宰氏が後に公開された川端康成氏の選評に激怒した、というもので、両人がやり取りをしたそうです。

文学史に残る事件。

今はそういうのは聞いたことがないですね。

選考基準

◆対象期間:上半期:12月1日~5月31日

下半期:6月1日~11月30日

◆対象者:無名あるいは新人作家

◆対象作品:短編・中編作品(現状では、概ね原稿用紙100枚から200枚程度の作品)で、対象期間に発表になったもの

審査の具体的手順

審査員は、全ての作品に目を通すのではなく、あらかじめ絞り込まれた作品を選考します。

絞り込みは、日本文学振興会から委託された文藝春秋社員20名で構成される選考スタッフによって行われます。

絞り込みの作業は、

①5人✖4班で10日に3~4作ずつ割り当て、推薦作品を選ぶ。

②本会議で、各班の推薦作品をさらに絞り込む

①~②を6~7回繰り返し、最終的に候補作が5~6作品になる。⇒作者に意志確認

選考委員は、絞り込まれた作品の採点を行い、選考会に臨む。

まとめ

芥川賞の発表時期と審査員は誰なのか、選考基準はどういうものか等についてまとめてみました。

ちなみにチヨコは、普段読書はあまりしないのですが、芥川賞受賞作品は買って読むことはあります。が、退屈すぎて途中で投げ出すこともあります。

大衆的頭脳のチヨコは、読みやすさでは、直木賞の方が合っています。

では、最後まだお読みくださりありがとうございました。