pfasは何に含まれ健康への影響は?その処理方法も!

つい先日、気になるニュースがありました。

「環境省と国土交通省が2024年12月24日、PFAS(ピーファス)について「専用水道」の全国調査の結果を公表。対象とした2020年4月以降の約4年半に国の「暫定目標値(PFOSとPFOAという代表的なPFASの合計で1リットルあたり50ナノグラム)」を超えたのは自衛隊の施設など42件あった。対象期間後にも国設専用水道から2件の超過の報告があった。(要約)」

現在、26件は上水道への切り替えなどの対策が済んでいるそうです。

今回の報告は上水道でなく専用水道のことで、自治体が直接管理しないものなので一般人が口にするものではないですが、PFASが検出された原因について言及されていませんので気になるものです。

今回はまずは、このPFASとは何か、ということについてレポートしましたヨ!

pfasとは?

PFAS(ピーファス)は「有機フッ素化合物」と呼ばれる人工的に作られた化学物質のグループの名前です。

分解されにくく、「永遠の化学物質」とも言われています。

便利なため、いろいろな製品に使われています。

しかし、とても壊れにくい便利な物質である反面、環境などには悪い影響があることがわかってきました。

チヨコ・デリ

このPFASの存在を初めて知ったという人も多いと思いますよ。チヨコは正直、認知度が低かったわ。

pfasは何に含まれ健康への影響は?

pfasは、とても便利な物質なので、様々な所で使われています。

まずはその性質からご説明しますネ。

phasの性質

1 耐熱性・耐化学性:高温や強い化学物質に耐える。

2 疎水性・撥油性:水や油を弾くため、防水加工や防汚処理に適している。

3 滑らかさと耐摩擦性:摩擦を減らし、滑りやすい表面を作るため、工業製品や調理器具に利用されている。

4 長寿命で安定:分解しにくく、環境中で数十年〜数百年残存する特性がある。

こんな性質ならばいろいろな所で使われていそうですね。次は、使われているものの例を挙げます。

pfasは何に含まれる?

ここでは例ですが、使用されている場面についてご紹介しています。

1 日用品

・フライパンや調理器具(テフロン加工など)

・撥水性衣類

・防水スプレー、撥水コーティング剤

・食品包装

2 産業用途

・消火剤

・半導体や電子部品の製造工程

・コーテイング剤、塗料

・石油やガスの採掘装置の潤滑剤

3 医療・科学分野

・医療機器のコーティング

・実験器具の表面処理

4 その他

・ 長時間持続するファンデーションやマスカラ

・カーペットや家具の防汚加工

~やはり性質を利用して多くの製品に使用されているのは納得できますね。

pfasの健康への影響

便利なpfasですが、手放しで喜んでばかりはいられません。便利な反面、次のような問題を引き起こしているのだそうです。

①環境中で分解されずに蓄積し、生態系や水質を汚染。

②人体に取り込まれると、肝臓や腎臓、免疫システムに影響を与える可能性がある。

③排水処理施設で完全に除去できないため、飲料水に混入しやすい。

②の健康リスクとしては以下のことがあるそうです。※リスクなので全員がこうなるということではありません!(参考サイト:https://www.realsimple.com/what-are-forever-chemicals-8727227?utm_source=chatgpt.com)(https://www.news.com.au/lifestyle/health/health-problems/indestructible-chilling-tap-water-warning/news-story/7795411fe097e4593677ebe8f97d2693?utm_source=chatgpt.com)

・発がん性のリスク増加(特に腎臓がんや精巣がん)

・肝機能機能障害

・高コレストロール

・免疫システムの弱体化(特に子供のワクチン効果低下)

・ホルモンバランスの乱れ(甲状腺疾患や生殖機能への影響)

・妊娠中のリスク(低出生体重や妊娠高血圧)

pfasの処理方法

何かと便利なpfasですが、人体の中に入るとやっかいなことを引き起こしそうです。しかも、排水処理施設では完全に除去できないため、飲料水に混入しやすい、とのこと。

はたして、pfasの処理にはどのような方法があるのか見てまいりましょう。

活性炭で吸着させる方法

飲料水や地下水は、活性炭で浄化します。

一定程度は除去できるとのこと。

しかし、吸着性能はPFASの種類や濃度によって異なり、吸着させた活性炭の処分が必要となるという課題もあります。

特別な樹脂で吸着・交換する方法

 

高濃度PFASの除去や工業排水などは、イオン交換樹脂法で吸着・交換します。

こちらは、PFAS除去効果が高く、しかも樹脂を再生させることで繰り返し使用が可能です。

しかし、設置や運用コストが高めという課題があります。

高温で焼く方法

 

1200°C以上の高温でPFASを分解する方法です。

汚染土壌や廃棄活性炭など個体に適しており、ほぼ完全にPFASを破壊できます。

しかし、排ガス処理が必要となり、また焼却のエネルギコストが高いということが課題となっています。

光や薬品で分解する方法

汚染水には、オゾン、過酸化水素、紫外線などを使いPFASを化学的に分解する方法があります。

しかし、高い運用コストや完全な分解に至らないことが多いという課題があります。

電気分解法

文字通り電気で分解する方法です。

水処理施設や工場排水などが適用範囲となります。

特定のPFAS化合物に高い除去効果が認められ、化学薬品を使用しないため、環境への負荷も少ないというメリットがあります。

しかし、低濃度のPFASに対しては効率が低いという課題があります。

微生物に任せる方法

特定の微生物を利用して分解する方法です。

汚染土壌や地下水などが対象です。

環境にやさしい技術ですが、微生物の種類や条件によって効果が限定的であることと実用化には至っていないという課題があります

土壌掘削と封じ込め

汚染された土壌や地下水を堀削して安全な場所に移動させて封じ込める方法。

周囲への拡散が防止されますが、漏れ出さないためにも長期間の管理が必要です。

化学的分解法

高温高圧条件で分解剤を使いPFASを化学反応で分解する方法。

工業廃水や汚染物質の集中処理が適用範囲です。

比較的短時間でPFASを分解可能というメリットがありますが、化学薬品の管理が必要なのと高度な設備が必要となります。

家庭でできるpfasの処理方法

世の中、これだけでなく、健康に良くないものがあふれています。でも、可能ならばできる限り抑えたいものです。

自治体が管理する水道で、pfasが暫定目標値を超えたという話は無いですが、自己防衛はしておきたいですよね。

家庭でpfasを防ぐ手立てとしては、ボトルウォーターやウォーターサーバーを契約するという方法の他に、浄水器を使用することも対策として挙げられます。

pfas 除去できる浄水器

活性炭でも良いそうなので、除去できる浄水器は多そうですね。たとえ100%でなくても、導入してみる価値はあるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

まとめ

今回の報道では、専用水道ということですが、他人事ではないという気がしました。

原因が不明なのか発表されていませんでしたし、具体的対策についてもまだ何も。

汚染されていた地域の住民の影響はどうなのだろうかということも気になります。

今後も見守るべき課題なのかなと思いました。

化学製品でいろいろ便利なものが生まれていますが、もしそれが予期しない所で漏れたりした場合のリスクやその対処法について、世の中に生み出すと同時に明らかにしておくべきものと改めて思いましたよ。

今回はこのへんで。