豊ノ島が井筒親方でなくなったのはなぜ?年寄株を取得できない理由は?

元関脇豊ノ島の井筒親方が、2023年1月4日付けで日本相撲協会を退職しましたね。

今後は、「豊ノ島」名でタレント活動をされるということです。トークも良さそうで今後MCなんていう話もあるのではないかと期待できますね。

でも、ファンには、やはり相撲界で活躍して欲しい、という気持ちがあるのではないでしょうか。ですが、業界のルールで残ることができない事情もあったようです。そのへんに今回は焦点をあててみたいと思います。

豊ノ島が井筒親方でなくなったのはなぜ?

「豊ノ島が親方をやめる」、というニュースを聞いて、まず一番に「もったいない、なぜ?」という疑問が。

多分、少なからずそう思った人はいるのではないでしょうか。

明るいし、相撲界の良い印象を世間に与えているし。

でも、豊ノ島は、これからは、タレントとして事務所を立ち上げて活動していく、ということです。

もちろん、それは頑張って欲しい、と思います。

トークもよくて、タレント性はバッチリあると思います。

それに、以前、豊ノ島がケガをした時にも、芸能界入りについて本人が悩んでいるということも聞いたことがあり、これまで全く考えて来なかったことではないのかもしれません。

ですが、もしかしたら、裏には年寄株問題があるのではないか、とちょっと勘ぐってしまうんですよね。

豊ノ島は引退後に井筒親方になりましたが、あくまで期限付きの年寄株だったから。その期限が2022年末に来ていたんですね。

ですので、親方ではなくなったわけです。

豊ノ島が年寄株を取得できない理由は?

年寄株とは年寄名跡とも言います。

(期限付きでない)年寄株とは、ざっと説明するとこういうものです。

年寄株とは

 

■元力士が親方になるために必要な権利(のれん)。

 

■その場合の元力士の実力は、原則として(1)最高位が小結以上(2)幕内在位通算20場所以上(3)十両以上在位通算30場所以上であること。

 

■数は105。

 

■年寄になるためには、105のうちからどれか取得しなければならない。

 

■金で買えない。

 

■株を借りる「借り株」は原則禁止。しかし、日本相撲協会が公益法人に移行した3年間は、移行時点で借株で襲名している年寄は、3年間に限って現状維持が認められている。

 

■3年過ぎても年寄(親方)のままでいる者は、一時的襲名という形をとっている。

 

親方は増えすぎてもいけないし、高額な売買してもいけないし・・・たとえ有名な力士でも、現役の時から年寄株をもらえるよう、誰かと話をつけておかなければならないんですよね。

年寄ともなれば、平の年寄でも年1,000万円は報酬をもらえるので、なれるならなりたいと思うものだと思います。

もちろん、一定の実力がなければ、親が元力士またはその未亡人で年寄株を持っているからといって、息子がもらえるものではないのです。

豊ノ島が一時的にもっていた井筒親方の名は、元逆鉾の遺族が所有しており、どうやら遺族の関係力士に引き継がせたい、という意向があるのではないかと言われています。

 

と、こういう裏事情があるのではないかと。

チヨコ・デリ

ただ、本人はこういうことをいっさい言っていませんので、あくまで推察です。

本人の意向に関係なく、協会が決めたルールなので従わざるを得ませんし、期限が来ることはわかっていたことです。

でも、’株’とか’のれん’などという、人気のある人まで維持できない制度の壁というのが、どうも一般人にはわかりにくいな、と思うわけです。

まとめ

井筒親方の元豊ノ島が井筒親方でなくなったのはなぜなのか、年寄株を取得できない理由は何なのかとについて、まとめてみました。

チヨコは、大相撲は大ファンということでもないのですが、叔母のお供に若貴や朝青龍、白鳳の時代に、時々国技館に行って見ていました。

領国国技館、今も大好きです。

焼き鳥とビール~♪