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2022年4月21日に新潟市立中学校の3年生が、修学旅行で十日町市越後妻有里山現代美術館「MonET(モネ)」を訪れた際に、クワクボリョウタさんの作品lost#6を全壊した事件が起きました。
生徒から状況を聞いた教諭が、美術館に報告して発覚し、美術館側は、警察に被害届を提出したそうです。
そこで今回は、クワクボリョウタさんがどういうお方なのかということと、この事件に関してクワクボさんが発表したコメントに多くの反響がありますので、そのことにも焦点をあてたいと思います!
クワクボリョウタ氏の経歴や学歴!
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大地の芸術祭作品破損 「誰でも失敗する」作者クワクボさんが思い – 記事詳細|Infoseekニュース https://t.co/xz8o5hXtW5
— Team Londo Bell (@false_bay_max) June 9, 2022
【クワクボリョウタさんのプロフィール】
氏名:桑久保亮太(くわくぼ りょうた)
生年月日:1971年?月?日
出身:栃木県
学歴:
1993年:筑波大学芸術専門学群構成専攻総合造形コース卒、
1996年:筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了、
2001年:岐阜県立国際情報科学アカテミー (IAMAS)アート & ラボ科卒
肩書:情報科学芸術大学院大学准教授、多摩美術大学情報デザイン学科非常勤講師
受賞歴:第14回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞、文化庁平成22年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞、第11回エスペール賞
【略歴】
2000.4-2001.3:東京芸術大学先端芸術表現科 特別講師
2003.4-2004.3:武蔵野美術大学映像学科 特別講師
2003.4-2005.3:東京造形大学メディアデザイン専攻 非常勤講師
2003.4- :多摩美術大学情報デザイン学科 非常勤講師
2004.4-2006.3:武蔵野美術大学映像学科 非常勤講師
2004.4-2013.3:情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科 非常勤講師
2013.4- :情報科学芸術大学院大学准教授
クワクボ氏は、1998年に明和電機との共作で携帯電光掲示板を制作し、エレクトロニクスを使用した作品制作に取り組み、「デバイス・アート」と呼ばれる独自のジャンルを確立しました。
クワクボさんは、例の「あいちトリエンナーレ2019」に参加しており、文化庁が補助金全額を交付しないと決定したことに抗議して、「今後一切の文化庁メディア芸術祭への関与」を拒否すると、自身のサイトで発表しています。
クワクボリョウタ氏のlost6を破壊されて出したコメントがじわじわ心に来る?
中学生達の心にきちんと届きますように。
カワクボリョウタさんのコメントが作品のようにじわじわ心に来る。 https://t.co/q9h4o2XLXJ
— Shimako (@Shimako22115380) June 9, 2022
このことが大きく取り上げられ、クワクボさんはコメントを出されました。
自分の子供と同然の作品が修復不可能な状態まで壊されてしまったのに、そのコメントによると、
・修復はできる。
・生徒の内面の不満や怒りが、こういうものを壊すことで表現するのではなく、違う形で表現できるように支えることが大切。
と誰を責めることなく、ですがとても重要なことを静かにうったえています。
まず、このような状況に僕が平気でいられるのは、多くの人が作品を愛してくれていることを知ったからです。支えてくれている皆さんに感謝しています。
暗い展示室で何が起こったのか、 どうして生徒たちがこんなことをするようになったのか、自分はまだすべてを理解しているわけではありません。 まだ中学生ですから、これからの発言や対応には注意深くありたいと思っています。 考えてみれば、誰でも若いうちはちょっとした失敗をするもので、今回結果だけ見れば一線を越えていたかもしれませんが、それでも誰かに怪我を負わせたわけではありません。 確かに作品は完全に破壊されましたが、 物は物です。 幸いこの作品に使われている素材は(その多くは現地の方に譲っていただいた織り機です) どれも修理や再生が可能なようです。 しかも、作者はまだ生きていて作品を修復する気力も体力もあります。 だから、物理的な面ではそれほど深刻な状況ではありません。
それよりも重要なのは、生徒たちが内なる不満や怒りや欲望をさまざまな違った形で表現できるように支えることです。これはアーティストの力ではどうにもならない。大人や学校、友だちや地域の人たちの協力が必要です。少なくとも自分は、修復を通じて、この事件が彼らや彼らのコミュニティ、そして芸術を愛する人々に悪い爪痕を残さないよう、最善を尽くしたいと思います。 良い夏休みを迎えましょう!
2022年6月9日
クワクボリョウタ
このことについて、反響は以下のとおりです。
芸術作品が中学生に破壊された件について、カワクボリョウタ氏の声明文を読みました。過ちは誰にでもあり、その思春期特有のストレスをどう発散するか大人が考えて向き合うべき、というメッセージに背筋が伸びました。スマートでクールな対応だな…そして訴求力が高い…
— 星野 桃太郎 (@taro612maru) June 9, 2022
カワクボリョウタ氏の、自身の作品の破損に関してのコメントが…色々思うところはあるのですが、作者ご本人のお気持ちやお声を最優先すべきであり、そしてカワクボ様の今後のさらなるご活躍をお祈りします。
— Melyoco=メルモ+Honneyouko (@Melmo_Honneyoko) June 9, 2022
作品が故意に破壊されたのに、なんて前向きで力と慈愛に満ちた発信だろうか。尊敬します。
カワクボリョウタさんのコメントを見て、大人の対応だよなぁと感心してしまう。どこの誰かも知らないクソガキに自分の作った作品を壊されてなお、相手のクソガキの事を気遣う懐の深さと言うか何と言うか…。私もこう有りたいものだが、なかなか難しいわよねぇ…。
— tabayanと言う名のバクシン教徒(ワクチンx3) (@tabayan2k) June 9, 2022
カワクボリョウタさんの懐が大きくて良かったですね。
カワクボリョウタさん
ウルウルきてしまった。。そこに怒りはなく、修復可能なこと、生徒のケアに向け…
良い夏休みを迎えましょうと締めくくられている。
— (@etsusan_dayo) June 9, 2022
クワクボさんのコメント優しくて泣いちゃう
— Keita Onishi (@keitaonishi) June 9, 2022
チヨコ・デリ
まとめ
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デバイス・アートの第一人者である芸術家のクワクボリョウタ氏の経歴や学歴、作品を破損されたことによるコメントが素晴らしい件について、書かせていただきました。
美術館としては、新潟市に対して、損害を請求するのだそうです。新潟市も支払う姿勢だということ。
きっと期待していた人たちは、またクワクボ氏の作品が展示されることを期待していることでしょう。
では、最後までお読みくださりありがとうございました。